ありがとう!子育て通信】 030号〜父なるもの〜その4〜
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教育政策ラボラトリ 【ありがとう!子育て通信】
No.030 2014年2月6日発行
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まだまだ寒さが続きますね。
皆さんのお住まいの地域はいかがですか?
インフルエンザなども流行る季節、小さいお子さんがいると
人ごみを避けてこもりがちになってしまうかもしれません。
「ご近所冒険ツアー」遊びはいかがでしょう?メモ帳、おやつ
などもって、ちょっと旅気分。あれ?こんなところにお店が!?
え?学校に野菜の直売所?・・・いろいろな発見があるかもし
れません。
今週も【ありがとう!子育て通信】をよろしくお願いします。
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—- もくじ——————————————————
1.今日のエッセー:父なるもの〜その4〜
2.HPにて動画公開中!
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●◇● 父なるもの〜その4〜 ━━━━━━━━
「ええええーっ!!!ひとりぼっちだったの?今まで?」
小学校5年生の夏休みを目前に控え個人懇談会がありました。お母さん同
士のおしゃべりのなかで、娘のクラスのいじめの存在をやっと私は知りま
した。
どうやら、いじめ活動に加担したくなくて、娘はこの数か月、休み時間も
ひとり図書館ですごし、給食も放課後もひとりで過ごしていたらしいのです。
「だってさ、たっくさんのカードに『○○死ね』とか『学校にくるな』と
書かなきゃいけないんだよ。一緒にカードを作らないと、次のターゲット
になるんだよ」
「あとさ。デスノートってのがあって、○○ちゃん(リーダー格の子)に
とって死んでほしい子の名前が書いてあってさ。それを回してみんなで署
名するの」
「何のために?」
「死んだ方がいいってことに賛成するため」
なんじゃそりゃ???意味わからん!!!
「それで、先生は何をしているの?」
「そりゃ、最初は先生に相談したよ。でも、無駄。だってさ、子どもの言
うこと『聞こうとしない』し、言っても『何も変わらない』もん」
更に娘の話だと、ある時、ホームルームで先生が「みなさん!仲良くしま
しょう」と言ったそうです。すると学級委員をやってる男の子が「んなこ
と、できるかー!」と叫んだそうです。
娘いわく・・・
「仲良くすることが悪いとかさ、したくないっていってるんじゃないんだよ。
今のこじれたクラスで、『仲良くしよう』『はい、そうですか』って、もう
できないんだってことを言いたかったんだよ。でも、先生には、そういうこ
ともわかんないんだよっ!」
母親の私は、どうしたらいいんでしょう・・・?
そんなとき、小学校時代の同級生と会う機会があり、うろたえている私の胸
の内を話してみました。同級生たちにとっては、一小学校のクラスで起こっ
ているよくあるささいな話だったかもしれません。でもひとりだけ真剣に聞
いてくれる人がいました。
数日後、彼からメールが届きました。実は彼は市役所職員。私の話を聞いた後、
教育委員会を通して教育主事に会って話を聞いたこと、学校管理者が教室での
出来事を知らなかったこと、担任同士の情報交換がなかったこと、今後対応し
たほうがいいことはなにか、などなど・・・がメールの中に書き綴られていま
した。しかも、学校の顔なじみの先生を訪ねるふりして、わざわざ娘のクラス
を覗いてくれたのだとか。
お礼に伺うと、ニコニコしながら「なんてことないよー。知り合いにちょっと
世間話しただけだから」といいます。
そして、次の瞬間真顔になって「でもね、娘に言ってくれん?思っているよう
な大きい変化はないかもしれないけどさ。でも、大人に言えばなんとかなるっ
て。だから、なんでも、いいから話していいんだって・・・そう伝えて」
「・・・わかった。ありがとう」
「たぶんさ。今回の一番の問題はさ・・・子どもが大人に失望していることな
んだよね」
それを聞いて、びっくりしました。へ?そうなの?ノートの存在とか、カード
書きしてる事実の方じゃなくて?
そうか・・・。彼が動いた理由は、やがて大人になる子どもたちが大人に失望
しないように・・・なんだ。いじめている子、いじめられている子、それを見
て見ぬふりをしている子・・・どの子にも希望をもって大人になって欲しいか
らか。
こんな大きな物の見方に子どもは救われるんだろうなあ。私は感動しました。
そして、ここにも「父」を見た気分でした。ひとりで親をやっている気分でい
た私は、みんなに助けられてるなあと痛感した気持ちにもなりました。
カナ
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◇●◇「ありがとう!子育てワークショップ」動画HPで公開中!━━━
「ありがとう!子育てワークショップ(キッズ版)」の動画を、
当ラボラトリのウェブサイトから視聴することができるようになりました。
↓↓こちらからご覧いただけます。
http://www.kyoiku-labo.com/movie/
まだご覧になっていない方、是非一度、ごらんくださいね。(#^.^#)
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※※ 編集後記 ※※
メルマガ編集作業をしつつ、実家のおとなりの「秋山さん」を思い出しました。
かぎっ子だった私にとって、おとなりの家が帰る場所。ランドセル置いたら、
おとなりのお家へ。宿題したり、おばちゃんにおやつを食べさせてもらったり、
おじちゃんの手仕事を見続けたり。親に怒られ、家に入れなくなった私のため
に仲裁にはいってくれたり。そうそう、夏休みの宿題の工作もこっそり手伝っ
てくれました。認知症になっても最後まで名前を憶えていてくれたおじちゃ
ん、そしておばちゃんに、ありがとう!
わたしもおせっかいおばさんになりたいです。
May
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