「ありがとう!子育てワークショップ」を推薦します!
佐藤由紀子さんによる推薦文
子どもを持つことは嬉しいこと、そして子どもを育てることは実に楽しいことです。しかし、その過程は予期せぬ出来事や途方に暮れる場面の連続です。
子どもを授かったから親になれるのではありません。子どもが1歳になれば親も「親1歳」に、子どもが2歳になって初めて親も「親2歳」に成長できるのです。昔は身近に子育ての経験者がいて、それを見ながら子育てできましたが、現代ではその環境が望めなくなりました。
幼児教育のあり方が教育の根幹を左右すると言って過言ではない中、子育ての様々なケースに対応できる「実践的ですぐに使える要素」が網羅された「教育政策ラボラトリ」の「ありがとう!子育てワークショップ」と出会いました。
このワークショップは、迷える親たちにとって真の学びの場です。親はそこで、「自分育ち」をサポートしてもらえるのです。この「子育てワークショップ」が広く普及し、親も子も共に育つ明るい社会になるよう強く願っています。
前伊丹市教育長(公益財団法人柿衞文庫理事長) 佐藤由紀子
太田雅子さんによる推薦文
1807年、ナポレオン占領下のドイツで、イェナ大学教授だった哲学者フィヒテは、「ドイツ国民に告ぐ」という有名な講演を行いました。フィヒテは、次世代の教育こそが、戦争の渦中に立つ祖国ドイツに希望をもたらすものだと説きました。教育によって「自立的な国民」を育成することができると教え、さらにその理念を実現するための方策を具体的に示しました。
現代日本は、フィヒテの時代のドイツのような占領下ではありませんが、国が進んでいく指標と精神の自由を失っているという意味では「自立的な国民」だとは言いがたい状態です。将来の国のあるべきすがたを設計するためには,人をどのように育てるのかという教育政策が不可欠です。
今、この国にも、「日本国民に告ぐ」という警鐘を発する者たちが必要です。「教育政策ラボラトリ」は国・自治体、保護者団体、教育・保育機関に対して、子育てや教育(保育)に関する政策を提言するシンクタンクとして、雑多な情報が飛び交う状況の中で、何が真理であるのかを提示してくれるでしょう。「教育政策ラボラトリ」に期待しています。
聖隷クリストファー大学社会福祉学部 こども教育福祉学科 教授 太田雅子