【ありがとう!子育て通信】56号〜「親として(家族として) もっとも大切なこと」〜
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教育政策ラボラトリ【ありがとう!子育て通信】No.056
2015年3月19日発行
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入学、卒業、進学、就職の季節。
3.11の特番で、震災にめげず、がんばる母子のようすが紹介されていました。
母と子の姿に未来と希望という文字が重なり、見ているこちらが勇気づけられました。
3月。私のまわりでは合格祝いや送別会、壮行会などが開かれていいます。
そこら中に希望があふれていて何か力が湧き立つ気がする季節ですね。
それでは、今週も【ありがとう子育て通信】お届けします!
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—- もくじ————————–
1.今日のエッセー
「親として(家族として) もっとも大切なこと」
2.ワークショップスケジュール
HPにて動画公開中!
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「親子として(家族として) 最も大切なことはなに?」
5年前のある日、家に帰ると5年生になる息子が
奥の部屋で泣いていました。
バリバリの体育会系の私、いつもなら、話しも聞かずに
「男のクセにメソメソしている」という目の前の現象だけで
「男のクセに何を泣いている!」
「そんな事ぐらいで泣くな!」
「お前は男だろ!」
「もっと強くなれ!」
という調子で、自分のペースで事を運んでいたかもしれません。
泣いている息子が我慢ならないんです。実は私の母もそうでした。
※親は多くの場合、自分が育てられたようにしかできないといいます。
そのとき、心に一つの言葉が響きました。
「彼の、今の感情に寄り添いなさい」
その声に従うことにした私は、
「どうしたの?」
「何があったの?」
と優しく聞き出そうとしている妻を押しのけ、泣きじゃくる息子を
何も言わずに、しっかりと抱きしめました。
・・・
少しして
「どうした?」と優しくたずねました。
すると息子は、「○○君に『雑魚!』と言われた。
その時は我慢したが、家に帰って悲しくなった。
僕は雑魚ではない!」
とさらに激しく泣きながら答えてくれました。
ここでもいつもなら
「そうか、でもそれぐらいの事で泣くな!」
「今度、そんなこと言われたらやっつけてやれ!
泣いているとまた言われるぞ!」
と言っていたかもしれません。
しかし、その時は違いました。
「そうか。悲しかったか。どこが悲しい。ここか?」
と胸に手を当ててあげました。
(当時学んでいたコーチングスキルのアプローチです。)
すると息子はうなずきました。
そして私は、
「そっか、その悲しい気持ちをしっかり感じよう〜 悲しいよな〜」
と言いました。
すると息子はさらに激しく、歯ぎしりするような感じで
泣き出しました。
しばらくして、落ち着いた息子に「気持ちを感じてどう思った?」
とたずねてみました。
すると息子は「強くなりたい!」と答えました。
私は
「そっか、強くなりたいか。どうして強くなりたい?」
とたずねました。
すると
「雑魚と言われても気にならないぐらいに強くなりたい。」
と答えました。
私は
「そっか!強くなりたいか。お前ならなれるよ!」
とエールを送りました。
その後、息子はまるで一皮むけたかのように清々しく
自分の部屋に遊びに行きました。
僅か7分の出来事でした。
お恥ずかしい話しですが、実は、私は息子が
「強くなってやつけてやる。」と答えると思っていたのです。
いや期待していたかもしれません。
ところが息子は、その悲しく辛い感情をしっかりと味わった上で、
自分の中から、自分らしい答えを自分で見つけたように感じました。
この出来事からお伝えしたい確かな事は、泣いている息子をそのまま受け止め、
じっくりと自分の身に起きていることを感じることができるように寄り添った時、
息子は、
「今を十分に感じた上で、 自ら答えを見つけ、自らの意志で歩みはじめた。」
ということです。
そして私も、親として「自分の価値観」や「経験」にとらわれることなく、
息子と共に、「その瞬間瞬間」を味わったことによって、
私の想像を超えた形で息子が成長することを体験できたということです。
さらに素晴らしいことは、いつもの様に、良い父親であろうとして、
説教したり励ましたりするのではなく、我が息子として生まれてくれた
かけがえの無い存在と、二度と無い瞬間を共有できたということです。
振り返ってみて実は一番、清々しく感じたのは、私であったことを思い出しました。
(デュナミスけいし)
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2.ワークショップスケジュール
次号まで お待ちください。
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「ありがとう!子育てワークショップ」
動画HPで公開中!━━━
「ありがとう!子育てワークショップ」(キッズ版)」の動画を、
当ラボラトリのウェブサイトから視聴することができるようになりました。
↓↓こちらからご覧いただけます。
http://www.kyoiku-labo.com/movie/
まだご覧になっていない方、是非一度、ごらんくださいね。(#^.^#)
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高校進学で島を離れる卒業生をつれ、一日中無計画に遊んできました。
直前3ヶ月を必死に勉強したS。
幼稚園からのつき合いの学究肌のY。
優等生のMや、保健室登校のK。
野球少年Kに、甘えん坊のA。
雑談する姿はまるでおばさんのM。
15の旅立ちの春がすぐそこです。
親元を離れて一人暮らしが始まります。
子は準備が整っているようです。
子別れの準備も整っていることを祈るばかりでした。
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↓↓ありがとう!子育てワークショップ
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