十代の娘を持つ保護者の皆さんへ
お父さん! 見て見ぬふりをしないで子どもの話を聞きましょう。また、等身大の生き様を見せてあげましょう。親が言うべきことを言わないで子どもの機嫌をとり始めるなら、もはや子どもを導くことはできません。妥協して不適切な行動を放置することは、子どもの将来に自分は関心がないと子どもに伝えているようなものです。
子が社会に出る前に、父が教えるべきことはたくさんあります。たとえば、自分の意志で道を選び、選んだ結果を自ら引き受けて生きる充実。他者の益のために喜んで犠牲を払う幸せ。互いに支えあう仲間がいる喜び。娘はあなたの働きかけを待っています。
お母さん! 皆さんは少女たちのモデルです。母親が「私はなんて不幸なんだ。」と思って生活するなら、女の子は自分の未来像を母親に重ねることができずに葛藤します。夫や子どもに対して共依存的にならずに、自立的に社会と交わり、自分を磨き、充実した生き方をすることで、娘は親離れした後の将来に希望を抱くことができるのです。
お父さんにもう1つ。母親が自立し、幸せを感じながら生きるようになるために、父親は協力することができます。彼女を妻とか母とかという役割だけで評価せずに、一人の人間として承認することです。妻への愛情を言葉と行動で表現し、妻が外の社会との関係を持って独自の使命を果たすことができるように励ますことです。
お母さんにもう1つ。父親が子どもと向き合うために必要な権威を保つために、母親にできることがあります。父親は仕事などで不在になりがちですが、たとえ夫に対する不満があったとしても、子どもの前で悪口を言わないでください。かえって、「お父さんのおかげで」と言って、不在の父の権威を子どもに感じさせるようにしてあげてください。